■ 天井防音対策「サポートプロジェクト03−ND邸・天井騒音振動音を防ぐ」 ■


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 関東の女性からサポート専用フォーム(防音対策相談メール)に騒音対策の相談が寄せられました。
 「夜中、足音など物音が酷く、生活騒音とは言えないほど音が筒抜けです。できるだけ騒音を小さくしたいです。このままでは賃貸に出すしか 手立てがないです。」

 マンションの騒音対策の中でも天井振動音対策というのは難しいものであり、しかも梁に取り付けたエアコンが最大5センチまでしか下げることが できず、限られた天井裏の空間の中で最大限に対策を行うものでした。

■防音対策の方針
 現状の分析から、天井下地が軽量鉄骨で天井スラブに直付けになっており振動音がダイレクトに響いていることがわかった。
 また、下がり天井も天井裏において騒音が反響し、石膏ボードが共振していたうえに、梁や柱がGL工法の二重壁構造になっており騒音が 非常に伝播しやすい構造になっていた。

 このため、簡易防音は無理と判断し、天井及びGL壁の下地から作り直すことにし、天井裏から下がり天井につながる騒音の抜け道を塞ぎ、 騒音が反響するのを防ぐため吸音素材の活用を重視した。また、防振マット・防振パッキン及び防振性の高い防音ボードの使用を検討した。


■天井の対策「下地を吊構造にしてスラブとの接触箇所を少なくする」
 天井のフトコロ(天井裏の空間)は約14.5センチを確保するのが限度であるため、天井下地を吊構造にして、下地は全て木材とした。

 天井裏空気層がバネのように共振しないように、吊金物と防振材を介した野縁受けによって天井軸組みを吊り、梁や下がり天井部に防振 パッキンを介して振れ止め固定して防振・制振性を高めた。

 さらに、野縁にも防振パッキンを挟み込み、できる限り野縁受けからの振動伝播を軽減する配慮を行った。
 防振パッキンは提携メーカーからデータ及びサンプルを取寄せ、長期の加重などで天井ががたつかないようにつぶれにくい素材で、 かつ防振性の高い防振マットを選んだ。

 また、天井裏や梁・柱の二重壁の内部に吸音効果の高い吸音素材を隙間なく充填することとした。

■防音工事「天井と壁面の振動を同時に抑える」
 どんな施工業者でも確実に施工できるように詳細な指示図など作成して万全を期した。 また、手抜きやミスを防ぐために、使用する防音材料は当方が現場に支給し、直接使用方法を指示した。






*下がり天井以外の軽量鉄骨下地はすべて撤去して木材の下地を新たに構築する。
*梁面及び壁面のGL団子をコンクリート躯体からはつり・削り落として撤去して新たな下地の準備をする。

*天井インサートに金物を取り付け、防振パッキンを現場施工して軸組みを吊り、梁・壁面にも防振パッキンを介して下地を構築する。

*次に下地の間に吸音材をはめ込み、下地の上から遮音シートを隙間無く張り付け、つなぎ目を気密テープで塞ぐ。



*防振処理した下地を構築して、防振材及び吸音材の取り付けが完了したら、防振性のある防音ボードを梁・壁面に取り付ける。

*壁面の防音ボードは天井に接触して共振しないように数ミリ遊びを設け、目透かしする。


 また、天井ボードなどを目透かし処理をしたのを見栄え良く仕上げるため、廻り縁を取り付けた後に、クロス仕上げを行った。



*目透かしした天井ボードの隙間は廻り縁・クロスで仕上げた。

 なお、壁の巾木仕上げは、下階への振動音をも考慮して目透かしタイプの巾木を使用した。


■防音対策成功「振動音などが目立たなくなった。」
 想定した防音対策は完了し、遮音性及び防振性は格段に高まり、振動音がかなり低減できたことを工事完了時点で依頼者自らが体感できた。

 今回の防音対策も、制約条件がありながらも振動音など騒音を軽減することができた。
【後日談】
 依頼者より補足報告がありました。予想以上に上階からの騒音が小さくなり大変満足されているとのことです。賃貸に出さずに、ご自身が住み続ける そうです。防音設計及び防音材料支給を担当した私としては問題が解決され安心するとともに、対策の有効性がさらに実証され確信が増しました。


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天井の防音リーム新しい防音構造

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